俺はもう本気だしてるんだけどなぁ。

~かーりー@時には読書三昧~

生きるとは思考すること、一度は読んでおきたい名著|思考の整理学


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刊行から35年、長きに渡り読まれ続けているこの本。

学生向けと思いきやそうとばかりは言えず、日常生活する上でも役に立つ気づきや発見があります。

思考するとはどういうことか。

例えば、都合の悪い事を考えないようにしようと思ったとしても、その時点で”考えないようにしようと考えている”というもの。

そう、人は一生思考し続けるのです。

今回は一度はぜひ読んでおきたい外山滋比古氏の「思考の整理学」です。

 

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好奇心がはたらくまえに

 

 昔の寺子屋は学びたい人が自ら学びに行く場所、今の学校は全員が通わされる教わりに行く場所です。

今の学校システムが悪いと言っているわけではありません。義務教育は必要です。

問題なのは教える側の先生の質ではないか。

本文の中に”好奇心をはたらかせる前に教えてしまう”ともあります。

勉強は嫌いになる要素と同じくらい、好きになる要素があるはずです。

答えや解き方を教える前に、その学問の本質の部分や魅力を子供たちに伝えるべきではと思うのですが、、、。

 

熟成させる

 

新しいアイディアや名案を思いつきたい時は、意図的に全く関係ない事をやってみるのも効果があると思います。

勉強する場所を変える、散歩する、寝る、シャワーを浴びる、音楽を聴く、好きな事に没頭する、などなど。

意識から一時的に消し去る、つまりは無意識下で寝かせる、くぐらせる事である瞬間ぽっと新たなる思考やアイディア が出てきたりします。

ただ、そういった思考やアイディアが降って来るのがいつなのか、それが分からないのが難点ではあります。

 

自分ならではの組み合わせをするために

 

完全なオリジナルを作り出すことはできない、これは現代に限ったことではありません。いつの時代もそれまでの先人達の英知の蓄積を模倣したり組み合わせを替えたりして、新たなものを生み出してきました。

なので、自分ならではの組み合わせを、ということですが、そのためにはしっかりとしたインプットが必要です。

この頃はアウトプットばかりが叫ばれているようですが、まずはしっかりとしたインプットです。寝かせることも必要でしょう。

そして初めて自分ならではの組み合わせで質の高いアウトプットができるのです。

 

フロー状態

 

モノを考える時だけでなく、あらゆる場面において最高のパフォーマンスを発揮できる時というのはフロー状態、つまりは心身ともにリラックスしている時です。

自分が何を、あるいはどこに、そして誰といる時がフロー状態にあるのか、改めて知っておく必要があるでしょう。

 

速度の重要性

 

”ことばは静止してるのに文章を読むと意味に流れが生じる”とあります。

そもそも文字自体は書き記すための記号です。記号をとらえるのならゆっくり読むほうがよいでしょうがそうではなく、とらえたいのは意味や流れでもっと抽象的なものです。そう考えるとある程度のスピードは必要だと思います。

 

僕は学習用に何らかしらの動画を見る時は1.5~2倍速で見るようにしています。その方が頭に入ってくるし、時間短縮になります。

 

思考の整理とは

 

「メタ」とは高次のとか超とかいう意味です。また客観性という意味合いもあるようです。

 

あるニュース(一次情報)があったとして、それを伝えるべく原稿が用意される。この時点で誰かしらの思考が入り込んでいます。そしてそのニュースの新聞の社説はさらにもっと誰かしらの思考が入り込んでいる状態です。

情報のメタ化です。

 

情報とともに思考も、段階的に高次元にもっていくメタ化が必要があり、それこそが本当の思考の整理です。

 

単なる思いつき、これは一次的思考で使い物になりません。

そこで、これまでの知識や経験を加えたり、寝かせるたりすることにより、次第に体系的になっていく。そうして初めてその思考は使える、役に立つものになります。

 

簡単に言うとちょっとしたアイディアや思いつきを仕事や日常生活で使えるくらいまで昇華させる、これが本当の思考の整理ということです。

 

メモをとるべき?とらないべき?

 

著者はメモをとるのは賢明ではない、と述べていますが、個人的にはとれるならとった方がよいと思います。

メモをとらなくてもよい時というのは、知りたいことが明確でそのことについて確実に答えてくれる、しゃべってくれる時だけで、しかも知りたいことが1つか2つと少ない時だけだと思います。

 

メモをとったなら、その次の瞬間からは、そのことはもう忘れても良いのです(そのメモはなくさないように)。次に集中できます。

 

植えかえる

 

メモをノートに書き移す、これはかなり効果的だと思います。

苗がある程度育ち、畑に植えかえるのに似ています。

 

ポイントはゆっくり綺麗に整理して書き移すようにすることです。綺麗に整理して書くと頭の中もそれと連動して整理されていきますし、ゆっくり時間をかけることで多少なりとも記憶に定着していきます。

 

いかに忘れるか 

 

学問の中心が暗記に重きを置いていたのは、コンピューター出現前の時代のはなしです。

現代は暗記することよりも、いかにクリエイティブになれるかどうかです。忘れる事で頭の中が整理され、新しい発想が生まれるというものです。

忘れる事を意識する、重要だと思います。

 

しゃべる目的

 

流暢にしゃっべっているとそれまでの自分では思いつきもしなかったような事まで口をついている事があります。

 

自分の中にあるにはあったが、無意識下の中に隠れていて、表舞台には出てこなかったもの。それがしゃべる事によって出てきた。

 

行きつけのバーがありますが、そこではいろんな話をします。バーテンダーは聞き役に徹してくれます(それが仕事)。

ある時気づきました。バーテンダーにその内容を伝えたいのではなく、自分自身が新しい発想、考え方に辿り着きたいんだなと。

 

まとめ

思考する上で様々な気づきやアイディアをもたらしてくれる良書です。事あるごとに手にして読みたくなります。

センテンスがそう長くなく、適度だからでしょうか、読みやすくもあります。

 

 人は生きている以上、24時間ずっと思考しています(寝ている時も無意識下で)。

文字どおり思考を、頭の中を整理したい時には役に立つ内容と思われます。

 

まだ読んだ事がない方は、機会があれば一度だけでもいいので、読破してみてはいかがでしょうか?