俺はもう本気だしてるんだけどなぁ。

~かーりー@時には読書三昧~

悩んでこそ人生を深く味わえる|悩む力


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悩みが少なそうな人をみるとうらやましく思ったりします。ただ悩みが全くないという人はいないと思います。

 悩みは無い方がいい、そう思いがちですが、悩んでこそ人は成長するし、人生を深く味わえるというもの。

今回は現代人の持つ悩みを肯定し、その上でどういった生き方をしていけばいいのか、それを示してくれる、姜尚中氏の「悩む力」です。

 

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悩みを肯定する

 

文豪、夏目漱石と社会学者マックスウェバーを手掛かりに、現代人が抱える”悩み”を全肯定した書。

とかく、悩みは無い方がいいとか、悩んでいるのはよくないとか、そういう風潮にありますが、悩みこそ生きる意味への意志が宿っていると説いています。

 

結局は他者との関係

 

自我=私とは何か

この問いは他者の存在があって初めて出てくるものです。他者がいての私。生きている以上、つきまとう他者との関係。

人間は基本的に承認欲求というものがあります。繋がりたい、認めてもらいたいと。

 そう思った時はどうすればよいのか。

 それは「まじめ」に他者と向き合うこと。そこに何らかの突破口があるのでは、著者はこのように述べています。

 

※真面目(まじめ)

➀うそや冗談でない本気であるさま

➁真心がこもっているさま

 

知性とは、それを解くカギ

 

現代人は、自分たちが普段よく使っているものの仕組み、原理というものを理解していません。その必要がないから仕方のないことですが。

それに比べて昔の人々は使っているものの仕組みや原理をよく熟知していました。もちろん限りなくアナログだったということもありますが。

ただ、この事実に知性とは何かという疑問を解くカギがありように思います。

 また少し飛躍した考えかもしれませんが、仕組みや原理を知らずとも使えてしまうことが、物事を考える上で、もしくは何らかの行動を起こす上で、本質部分を遠ざけてしまい、諸々の歪みを生み出しているようにも思います。

 

いつまでも青春

 

年は誰でもとります。見た目的な老いは避けられません。

しかし、年を重ねるごとに中身は成長していきたいと、そのように思います。

 ”年を重ねても青春の香を忘れたくないですね”とあります。青春の要素、それはまさに悩みです。若々しくいられるなら大いに悩もうと思うわけです。

 

青春時代の真ん中は道に迷っているばかり♫

 

どちらが幸せか

 

近代化以前の世の中は封建制度で平民は、職業も住む場所もすでに決められていて選択の余地はありませんでした。

そこに自由はなく、可哀想にと思わなくもないですが、少なくとも現代人よりは悩みはなかったと思われます。

職業を選べるとか、住む場所を選べるとか、結婚相手を選べるとか考えた事もなかったでしょうから自由がないとか、縛られているとか、そのような感覚はおそらくなかったのではないか。

 

今と昔、どちらが幸せか、簡単には答えられません。

 

自由からの逃亡

 

自由なことが必ずしも良い事とは限りません。自由が肥大化すれば更に悩む。

 自由=決まりがない。ということは、あらゆることを自ら選択していかなければいけません。更には、その結果が良くないものだったとしてもその責任は自分にあります。

自分で切り開いていけるバイタリティーを持った人ならよいですが、おそらくそれは少数でしょう。大部分は絶対的な何かに服従した方が楽だと考えます。

 

現代人が悩む大きな理由の一つに自由すぎるというのが挙げられます。

 

人生の目的

 

生きていく以上、他者との関係というのは一生つきまとう問題であり、程度の差はあれ他者に承認される必要があります。

そのための手段が「働く」ということです。

 食うために働く、もちろんこれが大前提として ありますが、結果この前提があるおかげで、職場において多少の忍耐も必要になってきます。ということはある種鍛えられるわけです。

心の鍛錬、修行が人生の目的であり、そのための仕事、働くということなのです。

 

パーフェクトラブ

 

結ばれたがために、時間の経過とともにほころびが生じるわけです。

結ばれないということは、多くの場合、お互いが頻繁に会うということはなくなります。距離が保たれます。ある意味、時が止まるわけです。想いは想いのまま、記憶の中で止まるのです。

 あの頃の気持ちのままでいられます。 

 

自殺してはいけない理由

 

この命は、そして肉体はご先祖様が命を繋いできたからこそ、今ここにあります。また自分が死ねば少なくとも家族は涙を流すでしょう。

 この命は自分だけのもの、いかようにしてもかまわない、なぜこのように思えるのか、、、疑問に思うわけです。

 

ファンキーでイカしたジジイ

 

まじめに考え抜き、この人生を生きたなら、人間的に深くなれる、達観できる。それでいて青春的。そうなれば充実した老後となるでしょう。

大いに悩んで生きてファンキーでイカしたジジイになろうと思います。 

 

まとめ

夏目漱石とマックスウェバーの作品や考えを手掛かりに、現代人の抱える悩みそのものに対するとらえ方、考え方を様々な角度から示してくれる良書です。

 何より大いに悩めと肯定してくれています。悩むことは決して悪いことではない、悩んだ先に充実した人生がある、そして悩んでこそ人生を深く味わえる。

 悩むことは良いこと、とりあえずはこの事実だけで、心が軽くなるわけです。